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アジア

呼ばれてしまった?魅惑のインドへひとり旅

インドという国に行った理由をお聞かせください。

ウーティ―の野生象

「今しか出来ない事がしたい!」と思ったのがきっかけです。 約4年間パソコンのインストラクターとして、色々な形態のスクールや大学で働いてきたのですが、そのうちに日本の教育に関して違和感を感じることが多くなってきたんです。そこで純粋に勉強がしたいと思う子供たちに勉強を教えたいという想いから、ずっと興味があったインドで、小学校の教員のボランティアをしに行こうと思ったんです。
また、学校が休みの間の期間はインド各地を旅して周ったり、ゲストハウスで働いたりととにかく色々なことにチャレンジして、20代の今しか出来ない事を思う存分体験しようと思ったからです。

行く前はどんな国を想像していましたか?

行く前は、危険が多くて怖いイメージがありましたが、全く違いました。
インド人たちはすっごく明るくて面白いし、自分がしっかり気を付けていればトラブルに巻き込まれることもないです。インド全体的なイメージとしては、まさに「何でもアリ!」な国だなと思います。

実際に行ってみてどう感じましたか?

毎日数えきれないくらいビックリすることが起きるんです。
例えば、インドの列車では3人掛けの座席に8人座っていたり、戸棚にまで人が寝ていたり。混み具合で言えば、地元のバスなんかは屋上、ドアの手すり、バンパーにまで人が乗って乗車率300%ぐらいで傾きながら走っているバスもあります。あとは、ガンジス川を歩いていたら、いきなり蛇使いのおじちゃんが現れて目の前にコブラを差し出されたり。3日3晩踊り続けて祝う結婚式のおかげで、うるさくて眠れなかったり。とにかく、あっと驚くイベントが毎日ひっきりなしに起こるので、どれだけいても飽きない、いればいるほど味が濃くなる国だなと思います。

ゴアのアンジュナビーチ

インドの魅力を教えてください?

日本では当たり前にある物が、インドには無いんです。電気はしょっちゅう切れる、 あったかいシャワーが出ない、警察が適当、電車もバスも時間通りにはまず来ない(12時間遅れなども普通です)。無い物をあげればキリがありません。でも、物はなくても人と人との距離がすごく近くて助け合いながら生きている所に、今の日本にはない魅力を感じます。

インド人の印象は?

インド人たちはどんなに問題が起きても、「問題ない!(ノープロブレム!)」と言います。 例えば、乗っていたバスが途中で壊れても、「問題ない!」と言って乗客みんなでバスを押したり。人との約束の時間に来ない、行かない。でも待たされても文句を言わない、心が広いんだかルーズなんだかわかりませんが。笑 こちらの失敗にも笑って「ノープロブレムだ!」と言ってくれるのがインド人の面白いところです。

バラナシにて沐浴

インドは教えてくれる、私たちが忘れていることを。

インドに行かないと感じれないことはありますか?

ハンピの広い道インド人の考え方ですね。ゲストハウスで1か月程インド人と働いていた時に、すぐに寝たりさぼったりするインド人に「ちゃんとやってよ!」と怒ったことがあるんです。すると「なんで日本人はいつもイライラしているの?ちゃんと休まないと仕事出来ないし、病気になっちゃうよ!僕に病気になってほしいの?」と言われたことがあります。他にも、「給料を2倍にするからもっと働いてほしいと言われたけど、断ったんだ」というインド人がいて、理由を尋ねると、「僕は今の生活で満足しているから、それ以上のお金はいらないんだ。それよりも、心はシャンティ(平和)でいたいんだよ」と答えました。その時ハッとしました。インド人たちと話しているうちに、私はなんだか大切な何かを忘れて行っている事に気が付きました。日本にいると気付かないことを、インド人たちはたくさん教えてくれます。

インドのおすすめの場所を3つ教えてください。

ハンピ・ジャイサルメール・バラナシはオススメです。 ハンピは、広い道と遺跡群そしてバナナ畑が広がるのどかな町で、誰もいない丘の上に上り、夕日を見ながらゆっくりするのが最高です。ジャイサルメールはラクダに乗って砂漠を旅するアラジン気分が味わえる街です。バラナシは、インドの中でも特にインドらしさを感じられる街で、迷路のような入り組んだ小道を探検したり、ガンジス川を眺めながらゆっくりするのが面白いです。

ハンピの丘の上から

インドに行く人に、見てもらいたい点。

とにかく、現地に溶け込んでインド人たちの生活や考え方を知ってほしいなと思います。 日本と真逆の考え方をするところ、宗教熱心でベジタリアンが多いところ、ナチュラル志向で無理をしないところなど、日本では知りえないインドの"面白さ"を存分に味わってみて欲しいなと思います。ちょっと街を歩くだけでも発見がたくさんあると思いますよ。 時間通りに来ない電車や何でも「ノープロブレム」といったインド特有の"スパイス"に疲れることもあるでしょうが、それも含めてインドを楽しんでほしいなと思います。

インドにくる人に一言。

「なんだか疲れたな」なんて思う時、ありますよね。そんな時は、是非インドに来てみて下さい。インド人たちが、全力で"生きるパワー"を注入してくれますよ!たった1日でも、底なしに明るいインド人たちからたくさんの事を学ぶことが出来ます。インドというと危ないイメージがあるかもしれませんが、自己防衛をきっちりすればどっぷりインドを楽しめること間違いありません。たくさんの人にインドに来てもらって、インドからたくさんのことを学んで、インドを好きになって帰ってもらいたい、それが私の想いです。

プロフィール

mai
ハンドルネーム Mai
趣味/特技 料理 ゲストハウスでは、3食ご飯当番を担当していました。
好きな国 インド
海外に必ず持っていくもの 湯沸しコイルとチキンラーメン

ギャラリー

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今回のインタビュー

Mai

何度訪れても飽きない!毎日変化をくれるインドが大好きで、現在も数カ月単位で訪れています。 日本人が知らない、インドの面白さと楽しさをお届けしていきたいと思います。多くの人にインドを知ってもらって、体験して、好きになってもらいたいと 願っています!

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